2019年7月23日火曜日

よりどりインドネシア50号を発行

7月22日、情報ウェブマガジン「よりどりインドネシア」第50号を発行しました。

今号の内容は以下のとおりです。

●ジョコウィとプラボウォの和解?~うやむやで巧みな政治的幕引きの意味と背景~(松井和久) 互いに敵対し合っていたはずのジョコウィとプラボウォが、なぜか仲よくMRTで面会して会食。その背景と意味について解説しました。
https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/20737/

●ウォノソボライフ(19):ドレッドヘアは災いを呼ぶか?〜ゲンベルとルワタンについて〜(神道有子) 
神道さんの連載は、ジャワの子どものねじねじ髪「ゲンベル」にまつわるお話。ゲンベルには神秘的な意味があり、それを切るにも作法があります。それは?
https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/20736/

●いんどねしあ風土記(3):早過ぎた旅立ち・偉大なる災害広報官「パ・トポ」〜ジャカルタ~(横山裕一) 横山さんの連載は、急逝したインドネシア国家防災庁スポークスマン、パ・トポの追悼記です。彼自身も個人的にお付き合いのあった方で、その話はしんみりとさせられます。
https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/20733/


2019年7月14日日曜日

今年も東京でお盆の季節

東京の我が家は、今年もお盆の季節を迎えました。

東京は、7月13〜16日頃までの新暦でお盆を迎えるのが一般的のようですが、日本の多くの地域では、8月半ばに旧暦でのお盆を迎えるところが大半ではないかと思います。

我が家では、今年も、提灯をつけ、行灯を灯し、野菜などのお供え物と、キュウリとナスで作った馬と牛を作りました。それらをマコモの筵の上に置きます。


キュウリの馬とナスの牛は精霊馬、精霊牛と呼ばれ、前者は、ご先祖さまの霊ができるだけ早く戻ってくるための乗り物であり、後者は、できるだけこの世に留まっていられるようにという意味を込めたあの世に戻る時の乗り物なのだそうです。

2019年7月9日火曜日

真の技能実習のイニシアティブは送り出し側にある

6月にインドネシアのパダン、マカッサルを訪問し、技能実習や特定技能をめぐる現地での状況や反応を色々と見てきた。そして、技能実習の一番基本的なところが間違っていることを痛感した。それは何か。

すなわち、本当の技能実習を行うならば、そのイニシアティブは送り出し側になければならない、ということである。

西スマトラ州パダン市内のある日本語研修センター(LPK)にて

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公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)が記すように、技能実習制度の目的・趣旨は、我が国で培われた技能、技術又は知識(以下「技能等」という。)の開発途上地域等への移転を図り、当該開発途上地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与するという、国際協力の推進である。

これは、常に強調されることではあるが、実態とはかけ離れている。

2019年7月5日金曜日

自宅の地鎮祭を行いました

私的な話で恐縮ですが、東京の自宅を新築することになり、本日(7/5)、地鎮祭を執り行いました。


これまで約2年をかけて、建築事務所とゼロから中身をじっくり話し合ってきて、先月、ようやく旧宅を解体し、地鎮祭にこぎつけた次第です。

我が家が氏子となっている天祖神社の神主さんの指導に従い、施工者の建設会社さんを中心に場所が設営され、スルメの結び方なども教授されました。


神さまをお呼びし、建設の進捗と家の安全を祈り、妻と私の施主2名で鍬入れを行いました。神さまにお帰りいただいた後、建設区域の四隅に、米と塩をまき、区域に沿って酒を注ぎました。

これまで、新築へこぎつけるまでには、様々なハードルがありましたが、これで建設へ向けての一つの区切りを終えることができました。

私たちの家族の色々な思いが詰まった新しい自宅、どんな家になるのでしょうか。順調に行けば、来年初めに完成の予定です。楽しみに見守っていきます。

2019年7月3日水曜日

日本とインドネシアとの特定技能に関する協力覚書について

日本とインドネシアとの特定技能に関する協力覚書は2019年6月26日に調印されました。すでに、この協力覚書は、以下のサイトから、英語、インドネシア語、日本語でオリジナル・テキストを読むことが可能です。

 英語: https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000492333.pdf
 インドネシア語: https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000492335.pdf
 日本語: https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000492327.pdf

協力覚書によると、特定技能者を活用したい日本の受入機関・企業は、インドネシアのオンライン・コンピュータ労働市場情報システムであるIPKOL (Informasi Pasar Buruh Terkomputarisasi dalam Jaringan di Indonesia) に求人情報を登録することが求められます。そして、このIPKOLを通じて、特定技能での就労を希望するインドネシア人候補者のデータベースを受け取ることができます。

日本で特定技能による就労を希望するインドネシア人候補者は、IPKOLにデータを入れる必要があります。このため、従来の技能実習のような、送り出し機関や監理団体を通じる必要はありません。候補者のデータ入力方法についての説明が、インドネシア政府からあるはずです。

必ずしも登録支援機関を介さなくても、IPKOLを通じて、人材を獲得することは可能だとは思います。

まずは, 協力覚書のオリジナル・テキストを注意深くお読みください。

特定技能については、様々な留意点がありますが、それについては、また別途、論じたいと思います。