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2020年10月20日火曜日

インドネシア風ミーゴレン、ハラルにして欲しい

東京の都心の庭のある我が家でご一緒しませんか

インドネシア政府が情報サイト『JAIPONG』を開設


色々日々思うことは多く、ときには絶望感に苛まれることもあって、ブログを書けそうで書けない毎日を送っています。日本学術会議の問題やら菅首相のインドネシア訪問やら、自分の気持ちをうまくまとめられず、たわいのないことを書いて、お茶を濁すような感じになってしまうのが、自分でも残念なのですが・・・。

今回は、インドネシア風ミーゴレンの話。もちろん、これは、最近、某コンビニで新発売された食品です。このところ、シンガポール風福建麺、西安風うま辛香油麺ビャンビャン麺など、アジアづいているこのコンビニが出したものです。


1日に必要な野菜の量の半分を摂取できる、というのがうたい文句。インドネシアのミーゴレンで野菜たっぷりなのは、あんかけのミーゴレン。イーフーミー(伊府麺)や揚げ焼きそば(ミー・クリン)あたりでしょうか。海老がのっているのはご愛敬ですね。

具の下には、黒めの色の中太麺。一般的な上海焼きそばの麺よりちょっと太いぐらい。

お、この赤いのはサンバル(チリソース)!! やった、辛いのだろうな。期待してしまう。

それで、食べてみての感想は・・・。

割りと美味しい野菜焼きそば・・・という感じ。

サンバルにみえたものは、トマトペーストでした。それ自体はまずくないけど、辛くない。うーん、日本の野菜焼きそばだなあ。


原材料名をみても、どこにも「トウガラシ」と書かれていませんでした。

そして・・・。

なんと、ゼラチンと豚肉を使っているのですよ。

日本にいるインドネシア人のイスラム教徒の友人たちは、インドネシア風ミーゴレンを食べられないのかあ・・・。

日本でのハラルについての考え方ですが、イスラム教徒だけが食べるもの、と思っていないでしょうか。

ハラル食品は、イスラム教徒でなくても食べられます。食べていいのです。私たちが普通に食べていいのです。もちろん、中身によっては、牛を神聖なものとするヒンドゥー教徒の方々や菜食主義者で食べられない方もいらっしゃるかもしれませんが。

ハラル食品のマーケットは、おそらく、豚由来のもののマーケットよりも広いかもしれません。インスタントラーメンのマーケットで、なぜ日本のラーメンがなかなか入り込めない一方で、インドネシアのインドミーが世界中で受け入れられているのか。それはハラルだからです。

もちろん、日本のラーメンは美味しいですが、豚にこだわることで、逆に世界中で広くは受け入れられにくいのです。

今回のインドネシア風ミーゴレン、せめてゼラチンと豚肉を使わないで欲しかったです。使わなくても美味しくできます。もし、ハラルだったら、必ずや、日本国内のイスラム教徒だけでなく、海外でもこの商品は受け入れられることでしょう。

懐かしい故郷の味に出会えた、と思ったのに、食べられなくて残念、という友人たちの顔が思い浮かんでなりません。

是非、次回、インドネシア風ミーゴレンを販売するときは、ハラルにして欲しい、です。そして、辛い本物のサンバルも!


東京の都心の庭のある我が家でご一緒しませんか

インドネシア政府が情報サイト『JAIPONG』を開設


2020年8月3日月曜日

マナドお粥は日本でもきっと受け入れられる



前回のブログで、マナド料理の代表として、ナシ・クニン(イエローライス)を紹介しましたが、日本で受け入れられそうなのは、ナシ・クニンだけではありません。今日、ご紹介するのは、お粥と焼魚です。

まずは、お粥から。マナドお粥(Bubur Manado)、あるいはティヌトゥアン(Tinutuan)と呼ばれるものです。マナドの代表的な朝食です。

具に入るのはカボチャ、空心菜、トウモロコシなどの野菜とお粥。肉は入りません。近年、麺を加えることもできるようになりました。


マナドお粥の発祥はよく分かっていませんが、オランダ時代の食糧難のときにありあわせの物でお粥にしたという説があります。ただ、日本でも、戦時中の食糧難の時代にカボチャや芋をお粥で一緒にしてよく食べたことを考えると、もしかすると、戦時中、マナドへ進駐したの日本軍由来の可能性もあるかも、と思ったりします。

マナドお粥を専門に食べさせる店は、1970年代にはあったという話があります。その元祖は、マナド市内のワケケ通り(Jl. Wakeke)にありました。ワケケ通りにあるHotel Queen(現在のQuint Hotel)を出て右へ曲がり、数分歩いた右側の店が元祖です。

昔、1996~2001年に在マカッサルJICA専門家を務めていたとき、マナドへ出張すると、Hotel Queenを定宿にしていました。もちろん、お目当ては、マナドお粥の元祖の店で朝食をとること。Hotel Queenは朝食込みが標準だったのですが、あえてホテルでは朝食をとらず、マナドお粥を目指すのです。

マナドお粥と一緒に食べる付け合わせは、私の場合は、次の二つ。


まずは、カツオの燻製(Cakalang Fufu)。チャカラン・フーフーと呼ばれるもので、市場に行くと、こんなふうに売られています。


新鮮なカツオで作った燻製は、マナドお粥とベストマッチです。

もう一つは、これ。


ニケ(Ikan Nike)という小魚をかき揚げにしたもの。一般にニケ・ゴレン(Nike Goreng)と呼ばれています。

チャカラン・フーフーとニケ・ゴレンをかじりながら、適宜、マナドお粥にサンバル(チリソース)を加えて、ゆっくり食べる。マナドに行ったら、必ず食べる朝食です。

インドネシアには、ナシ・ゴレンやミー・ゴレンなど、脂っこい料理しかないと思っている方がいるなら、このマナドお粥はおすすめです。ヘルシーであっさり。お腹にもやさしい食べ物です。

このマナドお粥、戦時中の食糧難のときに食べた粗末な食べ物、という年配の方々の記憶も呼び起こしてしまうかもしれませんが、ヘルシーで栄養のある美味しい食べ物として、日本でも受け入れられるのではないかという気がします。

マカッサルにも美味しいマナドお粥屋さんがありました。基本的には同じなのですが、カツオの燻製とニケ・ゴレンはなかなか揃わない点で、本場マナドに軍配が上がります。

簡単に作れて、体にもやさしいマナドお粥。日本でも市民権を得るといいな!

日本で受け入れられそうなマナド料理、まだあります。それはまた別の記事で。


2020年7月30日木曜日

マナド料理はもっと知られてもよいはず



前回のソトベタウィ宮本の記事がけっこう読まれていて、ちょっとびっくりしています。私もそうですが、あのインドネシアの味を懐かしく思い出して、食べに行こうと思った方もけっこういたようです。

そのブログのなかで、ちらっとほのめかしたのが、ソトベタウィ宮本の料理の味の秘密。もともと、東京のインドネシア料理屋さんは、スラウェシ島の北にあるマナド出身の方が始めて、その系統がずっと続いてきたのでした。

年配の方なら、新橋にあった「インドネシアラヤ」や六本木にあった「ブンガワンソロ」の名前を思い出すのではないでしょうか。その後、1990年代に有名になった「ジュンバタンメラ」も、目黒の有名店「チャベ」(いつもお世話になっております!)も、流れとしては、マナド出身の方からの流れに連なっています。

以前から不思議だったのは、マナド出身者なのに、インドネシア料理でほとんどマナド料理が出てこないことでした。出てくるのは、ナシゴレンやミーゴレン、ジャカルタやジャワ島でお馴染みの料理で、これらが日本では「インドネシア料理」と認知されてきました。

ところで、そのマナド料理ですが、マナド自体が美食の街。バラエティに富み、なかなか美味しいのです。今、ジャカルタやスラバヤでは、新たにマナド料理を出す店が増えていますし、マナド市内にも新しいスタイルでマナド料理を出す店が出てきています。

マナド料理はおそらく、日本でも十分に受け入れられると確信します。

その理由の一つは、かつおだしで味をとる料理が色々あるからです。たとえば、ナシ・クニン(nasi kuning)という名のイエローライス。ジャワでのナシ・クニンは主に、お祝い事のときに、三角柱のような形に盛り、その下に肉や野菜を盛ったナシ・トゥンペンで有名ですが、マナドやスラウェシ(マカッサルでも)では、テイクアウトの朝ごはんとして普通に食べられています。


これがかつおだしのスープで炊かれるのです。その上に、甘辛く味付けされた牛肉やカツオのフレークなどが載り、ゆで卵が添えられます。ナシ・クニン用のサンバル(チリソース)をナシ・クニンにかけていただきます。

マナドのナシ・クニンは、テイクアウトも一般的です。ウォカ(woka)というロンタラ椰子の一種の葉で次のように包んで売られています。


中を開けると、こんな感じです。


これは、2016年5月21日にマナドのサムラトゥランギ空港で買ったものです。

それよりもずっと前の1999年6月、北スラウェシ州開発企画局の長官ご一行と一緒に、マナドから夜行便の船でタラウド諸島へ向かうとき、出発前に長官がナシ・クニンを買ってきて、私たちみんなに配ったことがありました。

夕方、マナドから出港する船の甲板でみんなでほおばったのですが、そのナシ・クニンの美味しかったこと! それまでに何度もナシ・クニンはインドネシアで食べていたはずなのですが、そのどれよりも、あの時食べたナシ・クニンは群を抜いて美味しかったのです。

マナドが立地するミナハサ半島は、カツオ漁が盛んなところで、日本のかつおだし調味料やめんつゆなどに使われるカツオは、実はここから出ているものがけっこうあります。一説には、日本の枕崎や糸満の漁師たちが戦前、この地までカツオ漁に来ていて、一本釣りの技術を伝えたとも言われています。

その立役者の一人である大岩勇氏については、脇田さんの「スラウェシ情報マガジン」に長崎節夫氏の書かれたメモがありますので、ご一読ください。


そう、マナド料理のカツオ味は、日本と密接につながっているのです。暑い夏にいただくそうめんや冷麦の麺つゆに、マナド周辺からのカツオが使われているかもしれません。

ナシ・クニンの話へ戻ると、マナド市内で美味しいナシ・クニンを出す場所は、セロジャ(Seroja)という店と、カンプン・コドック(Kampung Kodok)という集落にある数軒の店です。マナドはクリスチャン(プロテスタント)の人口比率が高いところですが、セロジャもカンプン・コドックも、ナシ・クニンを出しているのはムスリムの方々なのです。

カツオ味の料理といえば、ほかにも、カツオそば(mie cakalang)があります。かつおだしのスープに入った麺で、びっくりするぐらいのあっさり味。油ギタギタ、お腹にもたれると思われているインドネシアの料理のなかでも、特筆できるほどです。飲んだ後の〆の一杯に、まさにぴったりのカツオそばです。

私としては、マナド風のナシ・クニン、カツオそばを東京で食べたいなあと思うのです。ナシ・クニンはテイクアウト中心に。ソトベタウィ宮本のマナド出身の一族で、出してみてほしいと思いませんか。

東京できっと受け入れられ、市民権を得られると思うのですが。

ところで、マナド料理のなかには、これらのほかにも、日本で受け入れられそうな料理がいくつかあります。その話はまた別の回に・・・。

マナド料理は、もっと知られてよいはず、なのです。


2020年7月28日火曜日

ソトベタウィ宮本のソトベタウィは本格派だった



前々から行こう行こうと思って行けてなかった「ソトベタウィ宮本」へ、7月25日、ようやく行ってきました。

ソトベタウィというのは、ソト(Soto)というインドネシア(主にジャワ)の実だくさんスープの一種で、もともとのジャカルタ地域の地元民であるベタウィ(Betawi)族が編み出したスープです。その特徴は、ココナッツミルクを使い、具には牛肉やトマトが入ります。

おそらく、ジャカルタ在住の日本の方々でも、ソトベタウィ(個人的にはソト・ブタウィかな?)のことを知っていて、夜な夜な食べに行く、という方は多数派ではないかもしれません。もちろん、私はジャカルタにいるときはよく食べてましたけど。

そんな、もしかすると、ジャカルタの邦人社会でもあまりなじみがないかもしれない、マイナー気味のジャカルタ地元料理が、なぜかニッポンの東京のど真ん中で食べられる、というのもなかなか面白いではありませんか。

でも、地理的距離が離れれば離れるほど、本場の味とは違う味へ離れていってしまう、というのが私なりの今までの経験則です。たとえば、スラバヤで食べるソトベタウィは、ジャカルタで食べるそれとは明らかに味が違うわけです。

ともかく、まずは、先入観なしに食べてみることにしました。どうせなら、牛肉のスパイスグリルも入ったソトベタウィ・スペシャルを注文。


次のは、ソトベタウィを拡大した写真です。


白っぽくてよく分からないかもしれませんが、ジャカルタで食べるよりも、はるかにたくさんの牛肉がゴロゴロと入っておりました。本当はココナッツミルクを使うのですが、この店では敢えて牛乳で作ってみたとのこと。ということは、やっぱりジャカルタの本物のとは違うのだろうな、と思って、一口食べてみると・・・。

なにこれ、美味しいじゃないの!

ココナッツミルクの絡んでくるような感触はなく、でも、ちゃんとソトベタウィの味がしているとは・・・。具の牛肉は柔らかく上手に煮込んであって、口の中でホロホロと砕けていきます。

牛肉のスパイスグリルも、適度な辛さの柔らかい牛肉で、白いご飯にぴったりの料理でした。

このスペシャルでなくとも、ソトベタウィ+ライスのソトベタウィ定食でも十分かと。ライスの上にスープ+具をかけてもいいし、ソトベタウィのなかにライスを入れて食べても美味しいです。個人的には後者がおすすめです。

そうそう、特筆すべきは、一緒に出てくるサンバルの美味しさ!サンバルと呼ばれるインドネシアの辛味チリソースは、料理ごとに全部違う作り方なのですが、このサンバルを適量、ソトベタウィに入れて食べると、スープのまろやかさとミックスされて、何とも言えない美味しさを引き出します。もちろん、サンバルだけをご飯に少しのせて食べても美味しいです。

きっと、日本人の口に合うようにアレンジされた味だろう、とあまり期待しないで行ったのですが、ソトベタウィ宮本のソトベタウィは、ジャカルタの本家と比べても遜色ない本格派でした。皆さんも是非、食べに行ってその味を確認してみてください。

ソトベタウィ宮本は、都営地下鉄「小川町」駅・東京メトロ丸の内線「淡路町駅」・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅から歩いてすぐ、神保町から歩いても遠くないところにあります。


ソトベタウィ宮本
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1丁目14−7 神田錦町ビル
TEL: 03-6811-7888
Instagram: @sotobetawimiyamoto
Facebook: @sotobetawimiyamoto
現在の営業時間:月~土 11~15時、17~22時。日曜定休
(8月からの営業時間:水~月 11~15時、17~22時。火曜定休)
(新型コロナ対応で営業時間が変更になっている可能性があります)

実は、この料理を提供しているインドネシアの方の一族は、今はなき、かつてあった東京のあの有名なインドネシア料理店をされていた方々なのです。ジャカルタのご出身ではないにもかかわらず、この味のソトベタウィを出せるとはなかなかの腕です。

そして、ひそかに、新たなメニューを考えていらっしゃるようです。それは、ご自分の出身地のご当地料理で、得意中の得意の料理。日本の方々にも満足できる、新たなインドネシア料理として認知されるかもしれません。

その新メニューが出たら、もちろん、皆さんにもお知らせします。お楽しみに。


2020年7月22日水曜日

カカオ酵母のパンを試食



今週月曜日(7/20)、事前に注文していたカカオ酵母のパン「呵々」(かか)が届きました。

このパンは、神戸のパン屋さん「ありのパン・まるじゅん」の高橋さんが作ったのを送ってもらったものです。カカオ酵母を使って焼き上げたパンは、少なくとも日本では初めてではないでしょうか。

高橋さんは、京都のチョコレート製造販売会社・ダリケー主催の2017年カカオ農家訪問ツアーの参加者で、ダリケーのアドバイザーを務める私がツアーのコーディネーターとして、インドネシア・スラウェシ島(西スラウェシ州ポレワリ・マンダール県)へ引率しました。

このパンに使っているカカオ酵母は、そのときに入手したカカオの実から抽出したものだそうです。長い時間をかけて試行錯誤しながら、カカオ酵母を自家製発酵種として開発しました。そしてようやく製品化の目途が立ち、一般販売に先駆けて、2017年カカオ農家訪問ツアー参加者に限定して、先行試験販売したものを購入しました。

食パン(パンドミ)を1枚、食べてみました。半分に切り、片方をそのまま、もう片方をトーストにしてみました。どちらも、カカオの香りがけっこう匂います。やや甘めの生地で、噛むとしっとり・もっちりした味わいでした。個人的には、ちょっとカリッと焼いたトーストのほうが好みでした。


小麦粉は北海道産100%で、あとはカカオ酵母と蜂蜜と塩のみ、余計なものは使っていないそうです。

今回は、パンドミ1斤のほか、プチパン2個、くるみ&レーズン、いちじく、チョコチップ各1個がセットで送られてきました。

到着してすぐでも、十分にカカオの香りがするのですが、高橋さんによると、2~3日ぐらい経つと、より香りが強くなるといいます。パンのカカオ酵母が生きているのでしょう。カカオ自体の健康に良い成分も含まれているのでしょうか。

まだ半分ぐらいのこっています。もう少し楽しめそうです。

高橋さんのこのパンを味わいながら、カカオ農家訪問ツアーでお世話になった、スラウェシのカカオ農家の方々を思い出しています。ツアーの後も、こうしてカカオを通じた様々なつながりが続いて、発展していることを実感します。

このカカオ酵母パン「呵々」(かか)は、8月から一般向けに製造販売する予定とのことです。パンと一緒に様々な物語が届けられ、それが新たな物語を作って、様々な人々に伝えられていくことを願っています。

  ありのパン・まるじゅん
  〒651-1321 兵庫県神戸市北区有野台2丁目1−4−12
  TEL: 078-595-7477


2020年6月12日金曜日

マカッサルのワンタン麺が恋しくなってきた



私の好きなことは食べ歩き。とりわけ、その土地でしか食べられない美味しいものを探して、その土地で堪能することが何よりも好きです。

とくに、アジア。アジアなら、インドネシアだけでなく、どこへ行っても嬉しくて楽しいのは、ひとえに食べ物のおかげです。食べ物のおかげで、アジアから離れられなくなっているといっても過言ではありません。

毎日3食とも麺を食べるのは幸せ。毎日3食、2週間ずっとインド料理だけというのもとても嬉しいです。ペナンで1日5食食べたときは、本当に幸せでした。

そんな食べ物たちと出会えなくなって久しく、もう本当に食べたくて食べたくて、禁断症状がしょっちゅう出てきてしまいます。

なかでも、禁断症状が一番強く出るのが、インドネシア・マカッサルのワンタン麺!

マカッサルに住んでいたとき、そして出張で行っても、週に2~3回は必ず食べに行った、私の大好物なのです。ひいきにしている店が5~6店あって、今日は細麺が食べたいと思ったらあの店、油分の強いコッテリ系のスープが飲みたければあの店、ワンタンに加えて臓物も載せたければあの店、と、その日の気分で、どの店にするかを決めて食べに行きます。

面白いことに、麺、スープ、ワンタンのすべてが揃って美味しいという店はなく、微妙にそれそれのバランスが取れていないのです。それがまたいいのですが。

マカッサルのワンタン麺は、たとえばジャカルタのそれとはかなり異なります。


麺はやや太麺でコシあり。茹でた鶏肉と赤く縁取りされた焼豚。茹でワンタンと揚げワンタン。好みに応じて鶏の腸などの内臓が載ります。

スープは鶏ガラスープに青ネギがパラパラ。ごま油をスープまたは麺の上に好みの量かけます。ごま油をかけるのがポイントで、風味がぐっと増すのです。

そして、サンバル(チリソース)を適量、麺の上にかけます。このサンバルは、一般に、サンバル・マカッサルまたはサンバル・クニンと呼ばれるマカッサルのサンバルで、ちょっと黄色っぽい赤い色をしており、通常のサンバルABCなどに比べるとずっと辛いのです。でも、このサンバルでないと、マカッサルのワンタン麺にはなりません。

こうして、私の場合は、スープを少しずつ、スプーンで麺の上にかけていきます。ある程度かけて、麺となじませたら、おもむろに食べ始めます。

パリパリした揚げワンタンをスープに浸しながら、パリパリとシナシナを両方楽しみ、サンバルの辛さと焼豚の甘さの絶妙はミックスを味わい、ごま油の香りに惹かれながら、麺を食べていきます。

メニューにあるのは大か小のみ。私は必ず大を頼みますが、一般的には、小で十分な量です。


私がよく行った5~6軒のワンタン麺屋は、いわゆる中華街(pecinaan)と呼ばれる海岸近くの一画にあります。そして、ワンタン麺を食べていると、必ず現れるギター弾きのお兄さんがいます。違う店で食べていても、あたかも私の居場所を常に察しているかのように、なぜか必ず彼が現れるのです。それも、かつてマカッサルに住んでいるときからなので、もう25年もの付き合いになります。


名前も知らず、歌も下手なのですが、私がマカッサルでワンタン麺を食べに行くと、必ず彼が現れて、ギターの弾き語りをする、少しお礼を払ってあげる、というのがいつものパターンです。私のマカッサルのワンタン麺と彼は離れがたいものなのです。

マカッサルに住んでいたとき、同じJICAのたくさんの青年海外協力隊員の皆さんとも知り合いになりました。帰国前にご馳走しようと思って、ワンタン麺にしようというと、意外なことに、マカッサルのワンタン麺を知らない方々が多かった記憶があります。マカッサル以外の地方で活動しているということもありますが、おそらく、日頃はムスリムの方々との付き合いがほとんどなので、豚がどっぷり入ったこのワンタン麺のことを存じないままだったのだろう、と察します。彼らをワンタン麺屋へ連れていくと、必ずといっていいほど喜ばれたものでした。

ジャカルタにも、クラパガディンに何軒かマカッサルのワンタン麺を出す店がありますが、あのマカッサルの本物とは違うものでした。スラバヤにも別のマカッサルのワンタン麺を出す店がありましたが、違うものでした。残念ながら、あの美味しさは、マカッサルでしか味わえない美味しさなのだと知りました。

ワンタン麺を出す店のなかには、海南鶏飯やコーヒーも出す店があり、その多くは丸テーブルです。他方、揚げ焼きそば(Mi Kering)やナシゴレンを出す店では、ワンタン麺は出てきません。

マカッサルでは、ワンタン麺や海南鶏飯を出す店は海南系の子孫、揚げ焼きそばやナシゴレンを出す店は広東系の子孫、などと言われていました。

もちろん、マカッサルの揚げ焼きそばもナシゴレンも大好きで、とくに揚げ焼きそばはインドネシアで一番美味しいと思いますが、その話はまた別途としたいと思います。

ともかく、そろそろ、マカッサルのワンタン麺が恋しくて恋しくて、本当にヤバいです。


2020年1月19日日曜日

植樹ツアーの説明会でモンゴル料理を堪能

1月18日は、昼間、知人が関わっているイベントに出かけた。彼らは、4月18~22日に「内モンゴルの植樹と砂漠、食文化を訪ねる旅」というのを企画しており、その説明会があったのである。

これは、植樹に携わる団体「地球緑化クラブ」と、乾物を通じて世界平和に貢献することを目指す団体「DRY and PEACE」が、ピース・イン・ツアーと一緒に実施するツアーである。植樹だけでなく、食文化の探求にも力を入れており、このツアーに来ないとまずお目にかかれないような、内モンゴル料理が目白押しの様子である。

ツアーの紹介と申込みは、以下のサイトを参照して欲しい。
https://www.pitt.jp/study/tour/detail.php?tour_code=STP-59

もっとも、私自身は、ツアーの説明よりも、説明会の会場であるモンゴル料理店「シリンゴル」での料理のほうに大いなる興味があった。そして、次から次へと出される料理に、その興味は十分満たされたのである。



肉、肉、肉、のっけから、羊肉づくし。この羊肉は臭みがなく、歯ごたえも柔らかい。肉本来の味を十分に楽しめた。

2019年12月10日火曜日

小名浜名物カジキソースカツ丼を食べる

先週、福島イノベーション・コースト構想推進機構のツアーを終えた後、東京へ戻る前、いわき駅で夕方買った駅弁がこれ。



すでに夕方で、定価880円なのを550円で売られていたのを買った。

よくあるソースカツ丼だが、中の肉が豚肉ではなく、カジキの肉。カツの下にはキャベツの千切りがご飯の上に薄くのっている。

2019年12月9日月曜日

新鮮な穫れたて、挽きたてカカオを楽しむ未来へ

12月7日は、私がアドバイザーを務めているダリケー株式会社主催の「挽きたてのカカオプレッソを楽しむ会」へ行ってきた。

場所は、東京・六本木のANAインターコンチネンタル・ホテルの37階。チョコレート好きの方々が集っていた。

ダリケーは、インドネシア・スラウェシ産のカカオを扱う、チョコレート業界ではちょっと変わった存在である。インドネシアは世界第3位のカカオ生産国でありながら、未発酵カカオが主流なため、よいチョコレートを作る側からは敬遠されてきた。

ダリケーはそこへあえて挑んだ。スラウェシ産のカカオをきちんと発酵させれば、良質のチョコレート原料となることを立証した。カカオ農家に適切なインセンティブを与え、発酵カカオを生産する農家に誇りをもたせることに成功した。

有名なショコラティエのいないダリケーは、素材で勝負するアプローチに打って出た。新鮮な挽きたてカカオ、という、まだ誰も提示していないやり方である。

スラウェシの農家レベルから直接カカオ豆を買い付けているダリケーは、早ければ、農家から受け取って数ヶ月で日本へカカオを届けられる。これは、他社では真似のできない芸当である。

そして、新鮮なカカオは香りが素晴らしい。この新鮮な穫れたてのカカオを使って、チョコレートを作ってみたら、とてもフレッシュなチョコレートを作ることができた。


上の写真は、12月7日に発売開始となった、数ヶ月前に収穫したばかりのカカオを使った新作の生チョコ。プレーンと抹茶の2種類のみ。イベントで試食したが、なるほど、これは未体験のみずみずしい味わいだった。フレッシュなカカオ、という意味が納得できた。

2019年11月20日水曜日

二の酉へ行ってきた

上野で打ち合わせの後、妻と一緒に、巣鴨大鳥神社の二の酉へ行ってきた。


巣鴨大鳥神社の酉の市、今年は一の酉が11月8日、二の酉が11月20日だった。一の酉のときは福島にいたので、今年は二の酉のみ。

酉の市では、もちろん、家内安全・商売繁盛を祈るとともに、毎年、小さい熊手を購入するのだが、それ以外の楽しみがある。

2019年11月19日火曜日

秋葉原の隠れた名物ミルクスタンドの隣にある自販機

秋葉原といえば、かつては電気街、今やアニメだが、昔から変わらずに存在する名物がある。それは、駅構内のミルクスタンド、1950年の創業ということだ。

ミルクスタンドの扱う牛乳や飲み物の多彩さには本当に驚くが、今回、注目したのは、その脇にある、一見、何の変哲もない自動販売機である。



我が故郷・福島の銘品である「酪王カフェオレ」のオンパレード。

しかも、オリジナルの「酪王カフェオレ」のほかに、「ハイ・カフェオレ」「やさしいカフェオレ」(カフェインレス)も売っている。

2019年11月18日月曜日

昼夜同一料金、人形町の気どらない洋食屋

人形町は個性的で手頃な洋食屋が多い町である。

先日、人形町へ行った際、甘味処・初音で栗あんみつをいただき、今半でメンチカツを買った後、妻と洋食屋へ行こうという話になった。

でも、人形町に洋食屋が多いのは分かっていても、「ここ!」という馴染みはなく、どこへ行ったらいいものか、考えあぐねていた。

思い切って入ったのが、東京メトロの人形町駅近くの小春軒。有名な店なので、ちょっと気どっているのではないか、と戦々恐々でドアを開けて入ると・・・。

全く逆だった。

そこは、東京の下町のあったかい雰囲気の空間だった。

小春軒に来たからには、特製カツ丼をいただく。


5〜6枚の一口カツの上に、ゴロゴロ野菜に味付けて炒めたものと目玉焼が載っている。洋風カツ丼とでも言おうか。

これがなかなかいける。こういうのもありだ。カツが美味しい。

2019年11月14日木曜日

人形町の黄金芋屋さんと甘味屋さん

用事があって、妻と一緒に人形町方面へ出かけた。

人形町といえば、色々な名物が目白押し。有名な黄金芋を買いに、壽堂を訪れた。


間口の狭い店に入ると、年代ものの木箱に入った「御見本」を見せてくれる。小さな区枠のなかに、すてきな生菓子が並んでいた。

黄金芋は別に包まれていて、3個入、5個入という感じで、気軽に買えるようになっていた。

注文したお菓子を包んでくれる間にお茶が出てくる、という気配りの良さ。とても気持ちの良いお店だった。

2019年11月13日水曜日

浅草の新ハラルラーメン

11月9日、中アチェ県政府高官4名をお連れしての東京見物。

銀座でアンテナショップを見学した後、浅草に連れて行ったのだが、ランチをどうしようか思案して、ラーメンを食べに行った。ハラルの。

浅草でハラルラーメンといえば、成田屋が有名だが、今回行ったのは、田原町の「麺屋 帆のる 浅草店」。


頼んだのは、スパイシーラーメン。タンタンメン風のなかに、鶏チャーシューとメンマが入っている。

2019年11月7日木曜日

また食べに来たい、高知の鯛塩ラーメン

夜の部も終わり、でも少しまだ物足りない・・・という感じだったので、高知市内の帯屋町アーケードへ出かけて、ラーメン屋さんを探した。

細麺であっさりした味で、コッテリしていない、さっぱり系のが食べたかった。

そして、入ってみたのが、Nayutaというアルファベットの名前のお店。この店、塩ラーメンが名物の店らしかったので、鯛塩ラーメンを注文。


2019年8月1日木曜日

こんな夜更けにプテ入りナシゴレンかよ

7月22日のよりどりインドネシア第50号発行、7月25日締切の原稿、7月28日締切の某法令のインドネシア語→日本語翻訳、7月30日夜の福島でのバングラデシュ訪問に関するミニ講演と諸々を何とか片付け、7月31日朝、羽田を出て、ジャカルタ経由で、31日深夜にパダンに到着しました。

出迎え無用と何度も言ったのに、どうしても出迎えたいと空港までやってきた友人の車で、ホテルへ向かったのですが、途中で、立ち寄り。プテ入りナシゴレンを食べていこう、というのです。

プテというのは、独特の臭いにおいのする豆のことで、インドネシアではよく食べるのですが、嫌いな人もけっこういるようです。

夕飯を食べ、パダン行きの飛行機のなかでもパンが出たので、少なめにしてもらって、プテ入りナシゴレンをいただきました。



2019年6月21日金曜日

久々に素敵なイタリアン・ランチ

6月18日は、久々に、二人で素敵なイタリアン・ランチを楽しみました。

場所は、高田馬場の老舗イタリアン。もう何十年もよく行く店です。ちょっと時間をずらして行ったせいか、待たずに席に座ることができました。

最初は冷たいジャガイモのスープ。ジャガイモの味がよく出ていて美味。


前菜3種盛り合わせ。これも美味しい。以前は、5種だったような・・・。


パスタは、イタリア国旗をイメージしたニョッキと色々な肉の手打ちパスタ。




2019年6月2日日曜日

椏久里珈琲で美味しいコーヒー&お菓子と突然の弾き語り

6月1・2日は、福島市で東北絆まつりが開催されて、多くの観客でにぎわったようです。友人の話だと、市内は交通規制がかかっていて、メイン会場の市役所へ行くのも大変だった様子。

というわけで、常にメジャー路線を避けて行動する、あまのじゃくな私は、絆まつり見物には行きませんでした。その代わり、6月1日は、友人からの誘いを受けて、今月のケーキとコーヒーを味わうため、椏久里珈琲へ行きました。

椏久里珈琲には、毎月変わるケーキをいただくため、最低でも、1ヵ月に1回は顔を出すようにしているのですが、今回は、それに加えて、友人が「紹介したい人がいる」ということで、いそいそと出かけたのでした。

2019年4月13日土曜日

伊藤若冲展を観に行く

今回の福島滞在中に行きたいと思っていたのが、福島県立美術館で開催中の「伊藤若冲展」。ようやく時間の取れた4月13日(土)、気合を入れて、開場時間の午前9時半に合わせて実家を出ました。

実家から会場までは自転車でわずか5分。今回はすごく混んでいるし、土曜日だし。でも、朝早くだったら、入れるかも。

でも甘かったです。



2019年2月14日木曜日

バレンタインデーのスペシャルラーメン

2月14日はバレンタインデー。いつの頃からか、バレンタインデー=チョコレートとなってしまった、チョコレートの日でもあります。

そんな日の昼食に、スペシャルラーメンをいただきました。


チャーシューの上にかかっている黒い角ばった物体は・・・チョコレートです!

その名も、チョコレートらーめん。


福島県を出自とするラーメン店チェーンの幸楽苑が、2月1~14日までの限定で売り出した異色のラーメンです。

福島市の競馬場近くの幸楽苑で、昼時でしたが、ちょうど入れました(13日昼にも来たのですが、満席で入れず)。

チョコレートのスープに麺が入っているのか、と思ったら、さにあらず。

醤油ラーメンのスープに少しチョコレートが溶けているという感じで、スープの味自体は醤油ラーメン。隠し味的にちょっとショウガが効いていました。

せっかくなので、上に載っている角ばったチョコレートと麺を絡めて食べてみました。

やはり、これだと違和感は否めないです。でも、スープに溶かすと、チョコという味の主張が消えました。

チョコレートと聞くと「甘い」と思うでしょうが、カカオ自体には苦さはあっても甘さはなく、あれは大量の砂糖による甘さです。

いい香りのするカカオ入りのスープはありかもしれませんし、カカオパウダーを練りこんだ麺を白い塩味スープでいただく、なんていうのもありかもしれません。

体にもよいカカオとラーメンの相性は、意外にいいかもしれません。

そんなことを考えるだけで、なんだか楽しくなります。