日が落ちる前、日が落ちる瞬間、そして日が落ちてしまった後、その移り変わりをじっくりと味わうことができました。
わずか30分ぐらいの間に、刻々と変化していく色。海も空も。
光が放射状に見えたのがとても印象的でした。
これまで30数年の間に、この愛すべきマカッサルの街で、いったい何度、夕陽を見たことでしょう。
この海岸からわずか5分程度の場所に住んでいた約20年前、幼い娘を抱きながら、妻と3人で毎日毎日、眺めていた夕陽。
今から10数年前、私を訪ねてきた父と父の友人たちと、ゆったりと眺めた夕陽。その数年後、父が亡くなりました。マカッサルで夕日を眺めていた父の晴れ晴れした顔の写真を遺影にしました。
何百回、何千回とながめたマカッサルの夕陽は、この街で過ごした様々な思い出をよみがえらせてくれます。
そんな夕陽のなかでも、今回の夕陽の移ろいは、また格別なものでした。
この一瞬にしか出会えない、自然の創り出す一期一会の芸術作品にすっかり酔っていました。
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