妻と一緒に、新居の庭に植える日本水仙の球根を買いに、椿山荘近くの園芸店へ行ったついでに、東京カテドラル聖マリア大聖堂へ行ってみました。
丹下健三氏が建築した建物は、荘厳かつ鋭敏で、天へ向かう曲線に見入ってしまったのですが、妻が「ルルドの奇跡、見に行こう」と言って、大聖堂を右に見ながら左へ曲がり、言われるままに進んでいくと・・・。ありました、ルルドの奇跡。
ルルドとは、フランスの西南、ピレネー山脈の奥地にある町で、1858年、キリストの聖母堂マリアが町外れの洞窟でベルナデツタという名の少女の姿になって現れ、平和のために祈るように勧め、そしてそこに湧いた霊水を飲むことで不治の病が完全に治った、という話がもとになっています。
説明板によると、教会の厳正な科学的調査によって、1862年にそれが事実であると認めたとのことです。ここにある洞窟は、1911年に実物と全く同じ大きさで建てられたものだそうです。
東京のど真ん中に、こんな場所があるんだー、と思いながら、ふと、「これって、たしかどこかで見たことあるなあ」と思いました。
それは、東ジャワ州クディリ近くでみたものでした。日本と同じレベルのケーキを出すクディリの友人の菓子店を他の友人たちと訪問した後、訪れた場所でした。
2015年4月4日でした。クディリの中心市街から18キロ離れたプサラン(Puhsarang)村にあるこのマリア像も、話は全く同じ、ルルドの奇跡でした。
きっと、世界中にこうしたルルドの洞窟があるのだろうな、と思いました。教会の厳正な科学的調査によって奇跡を証明、というところを理解するまでには到底至らないにしても。
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