11月5日に帰国して、2週間後、再びインドネシアです。今回の出張先はジョグジャカルタのみです。
実は、私には愛知県立大学多文化共生研究所の共同客員研究員というステータスがあり、そのステータスで、ジョグジャカルタの国立ガジャマダ大学にて、愛知県立大学のプログラムの一部を担当するための出張なのです。
内容は、ガジャマダ大学政治社会学部の学生向けに特別講義を行った後、愛知県立大学のプログラムで日系企業へのインターンを予定している学生9人の面談・カウンセリングを行います。
これは、これまでも3回ほど過去にやってきたプログラムで、個人的には、学生たちと面談していろいろ話を聞くのが楽しみです。彼らが自分の将来をどんなふうに考えているのか、日本や日本企業に対してどんなイメージを持っているのか、これからどんな社会を作っていきたいのか、といった話が展開し、思わず彼らの本音が聞こえてくるからです。
ずっと思っていることなのですが、日本の学生たちとも、インドネシアの学生たちとも、こんな風にして話をし、本音を聞けるような機会があると、彼らはやはり同じ時代を共有しているのだなと思える反面、未来への期待という面ではこんなに違うのか、という感慨を持ったりすることもあります。
少し前のブログで書きましたが、日本でもインドネシアでも、若者たちが本音を出せるような場づくりをしてみたいと思うようになりました。それは、年配者が若造を教育する場ではなく、お互いが上下の意識なしに自分の思うことを自由にいい、互いにそれを聞き、尊重しながら、アプローチは異なっても、新しい解を一緒に探していけるような場づくりです。ディベートのような勝ち負けを求めるのではなく、自分たちが予想もしていなかったような解を見つけ出せるダイアローグを志向したいのです。
短い期間ではありますが、こうしてインドネシアの大学で学生とじっくりコミュニケーションできる機会があるのはとてもありがたいことです。
前回のJICA案件のときのように、毎日移動で宿泊先が変わるということは今回はなく、ずっとガジャマダ大学の構内にある宿舎に5泊します。ガジャマダ大学の仕事のときにはいつもお世話になっている宿舎で、今日も、管理人ご夫妻と再会を喜び合いました。この宿舎の朝食のナシゴレンが美味しくて、楽しみなのです。
予定もあまり入らず、夜も長く過ごせそうなので、ゆったりした気分です。宿舎のインターネットも快適で、今夜は、ショパンを聴きながら過ごしています。
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