人生が、あの日を機に、大きく変わった。そして、変わり続けている。
あたりまえのことが、一瞬にして消える、という経験。
大切なものは、いつ何時、消えてしまうかもしれないという気持ち。
明日はないかもしれない、と思いながら、
瞬間瞬間を、懸命に生きていこうと誓った
何も高望みはしない、ただただ、存在していてほしい。ほしかった。
そう願った。
でも、そんなことさえ、
日常が続くなかで、忘れてしまいそうな自分。
忘れてしまいそうな自分にさえも、気がつかない日々。
喜び、怒り、哀しみ、楽しむ。
成功、失敗。歓喜、失意。
その日々のあたりまえのひとつひとつが、大切だと気づきなおせる日。
生きること、生きていることに謙虚になる日。
3月11日。
あたりまえであることが奇跡。
生きていることが奇跡。
あの日が最期となられた方々のことを思い、
もっともっと深く生きていく。
あたりまえを生きる。奇跡を生きる。
深く生きる。
ただ、それだけ。それが、重い。
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