2019年11月6日水曜日

仁淀ブルーの沈下橋

透明度が高く、青色の水が特徴の仁淀川。高知県を流れる仁淀川は、流域面積1,560 km、長さ124 kmの、吉野川・四万十川に次ぐ四国第三の河川である。

その青い水の色は「仁淀ブルー」とも呼ばれ、2012年から7年連続で水質ランキング日本一を維持している。


今日(2019/11/06)は空の色が青く、まさにきれいな秋空。その空の色が川面に映っているためだろうか、仁淀川の色は青かった。

でも、インターネット上でみかけるような見事なコバルトブルーの水の色は、もっと上流へ行かないと見えないのだろう。

先の写真は、越知町の浅尾沈下橋の上から撮ったものである。下の写真は、その沈下橋。


沈下橋には欄干がなく、洪水時には、敢えて橋の上を川が越水することを促し、沈む構造になっている。もちろん、橋がみえなくなるので、洪水時に通行はできなくなる。これも高知の先達たちの知恵なのか。

沈下橋の向こうの山の中腹には、柵らしいものがみえる。鳥獣対策として、イノシシが入ってこないようにするための柵で、この集落一帯は、実はその柵で囲われているということだった。

夕方、横倉山の山頂近く、織田公園にある展望台から、越知町の全景を眺めた。


仁淀川は頻繁に氾濫するため、町周辺では米作や露地野菜栽培が主となり、ビニールハウスを活用した施設園芸は盛んではない、という町役場の方の説明が本当に納得できる光景だった。

そして、街の中心部を蛇行する仁淀川は、夕闇の中で、やはり青く光っていた。

この高知県の山間の越知町が、柑橘類とコーヒーで、インドネシアの中アチェ県とつながる動きをみせてくるかもしれない。

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