2019年11月9日土曜日

高知県のデビューゲート

高知県では、1次産業×2次産業×3次産業の6次産業化を推進している。

そして、6次産業化を目指す企業や団体に対して、スタートアップ研修、実践研修、アップグレード研修の機会を提供している。

実践研修を終え、県外への販売拡大を目指す企業や団体には、アップグレード研修を施し、そこで実際に試作した製品の試験販売の場として、「デビューゲート」を設けている。

デビューゲートは、農産物直売所+スーパーマーケット+県産加工製品販売所を統合した「とさのさと」の県産加工製品販売所「セレクトマーケット」の一角にある。デビューゲートの名前は「いっちょういったん」である。




この「いっちょういったん」に並べられた加工製品は、6次産業化製品とされるものである。色々なアイディアの詰まった興味深い製品が並べられている。その一方で、本当にマーケットでの需要に呼応したものなのか、あるいは需要を掘り起こせるものなのか、多少疑問を感じる製品も少なくなかった。

また、アップグレード研修の成果として一緒くたに並べることが、果たして来客者の興味を引くのか、という点も気になった。

県としてそのような場を提供すること自体は評価できるが、同時に、6次産業化という名における現時点での振興策の限界も感じられた。既存の研修の枠を超えるような製品が生まれることも必要で、研修する側の発想や視野の広さも吟味されていく必要を感じた。

これらはあくまでも、個人的な感想です。

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