2023年10月3日火曜日

某市職員有志との勉強会の打ち合わせ

先週末から体調が思わしくない。

昨日(10/2)、朝起きると声が出ない。ようやく少し出るようになったらガラガラ声だ。朝からオンライン会議だったので、発言するのが難しく、耳だけ参加になった。

薬局で龍角散(粉)を購入し、口の中に入れる。説明には、舌の上に載せてゆっくり溶かす、と書いてあるのでそう試す。たしかに少しずつじわーっと効いてくるような気がする。合唱をやっている人々の間では、咳を止めるには絶対に粉だ、トローチではダメ、という話があるようだが、なるほど、とそのときは思った。

でも、だんだんに龍角散(粉)は効き目が悪くなってきた。痰に絡まってしまうのである。気管支炎用にいつも持参している薬剤入りの吸入器を試したり、風邪薬を飲んだりして、早めに寝た。

今日(10/3)は朝、体がだるく、とりあえずしばらく寝たら、だいぶ体調がよくなったので仕事へ。昨日より声はだいぶ出るようになったが、まだハスキー低音のまま。合唱していたときはトップテナーだったのに。「バスの声もいいね」と言われたり・・・。咳はだいぶ止まってきたが、今度は鼻水(青っ洟)が出る。急な気温低下で寒さも感じる。集中力低下。

そんな体調不良のまま、夕方6時からオンライン会議。10月に行われる北関東の某市の職員有志の勉強会の打ち合わせである。なぜか知らぬが、彼らから講師にご指名されてしまった。テーマは一応、多文化共生の地域づくり。私から提案し、通った。

まだ外国人住民比率の低い某市では、まだまだ外国人住民との共生という意識はあまり高くない様子だ。それでも、生産年齢人口の減少から外国人材の受入が世間で取り上げられているなか、某市でも認識を新たにしたいという感覚を持っている様子だった。

対話しながら話はしょっちゅう脱線するが、人口減少中の日本の地域社会は身の丈にあった経済規模や無理せず続けられるシステムへ自らを調整していくときに来ているのではないかと話した。そう、2011年3月11日の東日本大震災が起こったとき、日本は、日本の地域社会は、生き方や在り方を変えるときなのだ、と実感していたはず。もう忘れてしまったのかもしれないが・・・。高度成長時代の、ジャパン・アズ・ナンバーワンの日本はもう復活しない。鏡に映った自分の姿をもう一度しっかり見たいものだ。

人口減少を外国人材の受入で補うことはできない。日本にとって一番必要な外国人材とは、日本人がやりたくない仕事(でもその仕事をする人がいないと経済がまわらなくなる仕事)を代わりにやってくれる人材である。いわゆる3Kと呼ばれる仕事だが、これは技能実習や特定技能だけでは充当できない。しかも低賃金、日雇いの世界。そこで働く外国人材とは、いったい誰を想定しているのか。

外国人材が流入する以前、そうした仕事を受け持っていたのはどのような人々だったのか。都会のきれいな生活を楽しむ人々からは見えない世界で、黙々と日本経済の底辺を支えてくれていた人々とは誰だったのか。我々はそうした人々の存在を認知していたのか。尊敬していたのか。尊敬したというなら、なぜ彼らは低賃金なのか。我々が享受するサービスが低価格で収まっているのはそのおかげではないのか。

そんなしょうもない話を某市の職員有志の代表とうだうだとしてしまった。本題からそれたなあと思いながら、終わりのほうで、外国人住民が地域包括ケアなど市役所のサービスを受けるためにどのような方策が必要か、という話になった。色々な方と話をしていて、地域包括ケアの対象のなかに外国人住民を意識していないことがたびたびあった。でも、一般に、社会福祉協議会(いわゆる社協)はすでに外国人住民を視野に入れた活動へ変わってきた。そのきっかけを作ったのは、コロナだった。外国人住民がコロナ給付金を受け取りに来たり、コロナ接種を受けたりしたことで、地域での彼らの存在があぶり出されたのである。

そうそう、多文化共生は外国人の話だけじゃないということも強調しておいた。多文化には地域に住む様々な住民、子供、大人、高齢者、すべてが含まれる。日本人だって皆んな同じではない。多文化共生のキーは個人である。個人をその人として尊重できること。地域包括ケアで歩けない方には車椅子を用意する。視覚障害の方には点字の説明書や補助者を用意する。では、その外国人住民個人には・・・?どうする? そう考えることで、既存の行政サービスで外国人住民も対応できるはずである。

1時間ほど、うだうだと話をしながら、打ち合わせは無事に終わった。私にとっても、現場の市役所職員とサシで対話ができる機会になるのがうれしい。対面で皆さんにお会いするのが楽しみ、楽しみ。

ちょっと寒気を感じながら、帰り支度をしていたら、明日までに用意しなければならない作業を一つ忘れていたことに気がついた。再びパソコンを開き、1時間ちょっと作業して、ようやく家路へ。体調はまだ不良のまま・・・。

某市はどこかって?この美味しいパスタが食べられる街です!

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