2023年10月6日金曜日

旅行代理店で国内航空券を購入してみた

今日(10/5)は、10月中旬の業務出張用の国内航空券を購入した。まだ行ったことのない帯広への出張が入ったのである。道東で一番行きたいのは釧路湿原だが、帯広も楽しみである。

今回の業務出張用の国内航空券購入では、いろいろクリアすべき条件があった。まず、現金で決済しなければならない。これは現在の業務ではクレジットカードでの支払いが(なぜか)認められていないためだ。これは業務費をATMで引き出したから難なくクリア。次に、領収証の宛名は個人宛ではなく職場宛にしなければならない。そして、搭乗券の半券を職場へ提出しなければならない。

通常、自分で自分用の航空券を購入するときは、航空会社のサイトで直接予約し、クレジットカードで決済する。スムーズに行けば、10分もかからずに済ませることができる。スマホに読み込んで、搭乗もペーパーレス。だが領収証は通常、個人名で発行される(そうではないサイトがあれば、ご教示ください!)。

今回は、現金払い、職場宛の領収証、搭乗券の半券提出・・・。よって、しかたなく、旅行代理店で購入することになった。

(実は以前、もっと面倒なケースがあった。そのときは某大学関連の海外出張だったのだが、見積書・請求書・領収証の全てを用意しなければならなかった。今回のはまだそれよりは面倒ではなかった)

でも、インターネット情報を眺めると、国内航空券のみを購入できる旅行代理店が意外に多くないようなのだ。大手旅行代理店では、来店予約が必要なのはいいとして、ツアーなどの商品販売は行なっても、航空券のみの販売は取り扱わないところが多いのだ。

そりゃそうだよな、と思う。多くがインターネットで航空券を購入し、わざわざ窓口に出向いて購入する人の数は大きく減っているはずだ。では、どこで国内航空券を購入すればよいのか。もう、こうなったら、イチかバチかで駅チカのあまり大手ではない旅行代理店が狙い目か。

インターネット情報では来店予約を求めている、大きな駅の地下道沿いにある某私鉄系の小さな旅行代理店へ行ってみた。そこで来店予約を求められれば、その場で予約して出直せばいいし。とにかく、駅の改札を出てすぐにあるのがよい。そう思い、行ってみると・・・。

店の入口に張り紙があった。曰く、ツアーやパック旅行の相談には来店予約が必要だが、JRの切符や航空券だけならば来店予約は不要・・・。やはり現場には来て見るもんだ。新たな発見がある。とりあえず、この店に頼んでみよう、と店の中へ入る。

予約購入する往復の便は決まっているので、すぐに購入を依頼。前の客の対応に時間がかかっているので、私の分は30分ほどかかるという。もちろん了解して、周辺を散歩して時間をつぶす。30分以上経って店に戻ると、やっと私の分の対応ができるようになったという。航空券の予約端末が1台しかないのだ。15分以上かかるという。そこで再び店を出て、周辺を散歩して時間をつぶす。20分ぐらい経って戻ると、ようやく終了。職場宛の領収証も用意され、航空券代金を支払った。

ちょっと気になることがあった。航空券代金の額がインターネットで表示されていた額よりもかなり安いのだ。一般に、旅行代理店で購入するほうが手数料がつくのでインターネットで購入するより高くなるはず。でも、もしかすると、量販店などの店頭限りの掘り出し物のように、旅行代理店で購入すると特別に安い料金の航空券が手に入ったりするのか・・・?

ラッキーな気分に浸れたのはしばしの間だった。店を出て仕事場に着き、改めてeチケット控に記載された金額と領収証に記載された金額とを比べると、額が合わないのである。あれ?安い料金の航空券だと思ったけれど、eチケット控の金額は安くなく、インターネットで表示されていた額とほぼ同じだ。変だな?

そこで件の旅行代理店に電話して、先ほどの担当者に確認してもらう。5分ぐらい待たされた後、担当者曰く、税抜料金で領収証を作ってしまった、とのこと。まあ、そんなところだよね。それで、領収証の作り直しをお願いした。担当者は今日は時短勤務とのことで、その方が時短勤務を終了する前に不足分を支払うため、仕事場から再び店へ向かうことにする。

そして店へ出向いて、無事にすべてが終了。インターネット購入ならわずか10分以内で済むものを、諸条件を満たすための旅行代理店経由の購入は、担当者の計算間違いもあり、半日近くかかることとなった。

この程度のミスなら怒る必要もないと思うのだが、世の中には、店側のミスを糾弾して「不足分は払わない」などと言い張る客もいるのではないか。客はそれで幾ばくかの額を節約できるだけだが、店のほうはミスをしてしくじった分を担当者に弁済させたり、ミスしたことで人事評価に影響が出たりなどするのだろうか。実際にそうなるかどうかよりも、担当者がそう思ってミスをした自分を責め続けたりしてしまわないか。

店にとって大事なことは、ミスした店員を非難したり処罰したりすることではなく、ミスを繰り返さない仕組みをつくることではないか。少なくとも、今回のケースについては、事前に複数でチェックする仕組みがあればいいだけだと思う。

ともあれ、現金払い、職場宛の領収証といった、条件が面倒くさい、今回のような業務用の国内航空券が購入できる旅行代理店を見つけられたことはラッキーだった。端末たった1台で時間はかかるけれども。ネット購入全盛時代でも、生き延びてほしいなあ。

昔、インドネシアでよく乗った安定性抜群のプロペラ機のATR72-500。写真はおそらく、
インドネシア・東南スラウェシ州のワカトビから着いたクンダリ空港と思われる。2010年2月12日撮影。

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