2023年10月2日月曜日

散歩(1) 親王幡弐不動尊

東京の街中を散歩する。時間があれば、どこへ行っても必ず街を歩く。街を歩くと、必ず、新しい発見がある。東京で住み始める前、東京はまっ平らなところだと思っていた。それがこんなに上り下りが多く、崖が多く、起伏にとんだ地形だと気がついて、歩くようになった。

つい先日(9/29)も、仕事場に近い幡ヶ谷を歩いた。幡ヶ谷の甲州街道よりも北側は細い路地が幾重にも通り、それが起伏に富んでいる。ああ、ここが低いのか、ここから向こうは高台なのか、といちいち確認する。そして、低地と高台では明らかに家の形や大きさや並びが違う。そんな路地を歩き回るのがとても楽しい。

そんな路地からちょっと広い道路に出て、しばらく行くと、幡ヶ谷2丁目の親王幡弐不動尊(しんとうはたにふどうそん)という場所に出た。アロハニューヨークという店の隣に、すでに閉業してしまったらしい珈琲カンタータの看板があり、その奥の民家の間に不動尊がある。本当に民家の傍らの小さな祠に不動尊が鎮座していた。


なんでも、高野山親王院に長い間安置されていた鎌倉時代の作とされ、縁あって、この地にやってきたとのこと。歴史的な由来など期待していたが、真相は全く別の話だった。こちらのサイトに詳しいいきさつが書かれていた。

個人的には、不動尊そのものよりも、この不動産へ至る緑のうっそうとした、ワイルドな感じの小道が気に入った。在りし日の珈琲カンタータを訪れてみたかったな。

それにしても、幡ヶ谷はまだまだ面白い路地がたくさんあり、散歩のし甲斐のある街だ。幡ヶ谷の路地裏散歩は続く。

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