この研究会は、当時、民政府の官吏としてマカッサルにおられた方、スラウェシ島情報マガジンというサイトを運営されている方、日本政府関係者としてマカッサルに滞在された方、などが参加し、戦時中の在留邦人の活動や証言などを掘り起こしています。
この方々は、最高齢90歳の後期高齢者となられていますが、独立以前のスラウェシのことをできるだけ後世へ伝え残したいと思いながら、自分の趣味を兼ねて、情報収集に当たられています。
今年は、できれば、マカッサルで彼らの調査研究の成果をマカッサルの人々へ還元したいと考えています。実は、インドネシアの人々も、昔のマカッサルがどうだったかということを意外に知らないのだと言います。インドネシアの歴史を教わる際、始まりはインドネシアの独立であり、それ以前の細かな実態については、ほとんど知られていないようなのです。
参考になるサイトを以下に挙げておきます。
スラウェシ島情報マガジン
スラウェシ研究会のメンバーW氏の力作です。
とくに戦前のセレベス、太平洋戦争の記録、軍政下のマカッサルは圧巻です。
彼の調べた新事実も多数含まれており、頻繁に改訂を加えておられます。
北スラウェシ日本人会ホームページ (会報タルシウス)
マナドを中心とした北スラウェシ州在住日本人会のホームページです。
とくに、会報「タルシウス」は創刊号から最新号までpdfでダウンロード可能。
貴重な論稿が多数含まれ、私も、創刊号、第2・6・8号に寄稿しました。
スラウェシと鰹節との関係、ベチャ(輪タク)はマカッサル発祥?、敗戦後の収容所での暮らしの様子、スラウェシと関わりのあった人物紹介、などなど、興味深い内容が溢れています。
ぜひ、これらのウェブサイトを訪れていただき、日本人がかつてどのようにスラウェシと関わってきたのかを少しでも知っていただければと思います。
そして、そうした先人たちの膨大な努力のうえに、我々は今、スラウェシやインドネシアと関わらせてもらっているのだということを忘れてはならないと思うのです。
マカッサルの夕陽の美しさは、あの頃も今も、
変わらないことだろう(2016年8月27日撮影)
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